2020年は新型コロナウィルスの世界的感染拡大によって、全世界が深刻な危機に陥っており、いま現在も混乱の収まるようすが全く見えていないのが現状です。
このような中で、高齢者と幼児を預かる施設の者として、先ず法人として優先するべき事項と対応策を協議し、行政機関と連携をとることによって、当法人に於けるコロナウィルスの感染者は今のところ防ぐことが出来ています。これも職員ひとり一人が全力で取り組んでいるおかげと感謝すると同時に、この危機を必ず乗り越えるよう努力を続けて参ります。
さて「社会福祉法人しおかぜ」は1975年(昭和50年)「社会福祉法人共愛会」として誕生以来今年で45年を迎えました。特別養護老人ホーム潮風園を50床から出発した法人は現在介護事業、保育事業合わせて9施設を運営するまでに成長しました。
私たちは、しおかぜの理念である「その人がその人らしく」という個人の尊厳を守ることを第1に、地域支援、福祉サービスの向上を目指してきました。介護の必要な人に積極的に関わり、地域の方たちと一緒に支援活動を行ってきた姿勢は将来にわたって変わることはありません、しかし時代は大きな変化に向かっています。近い将来高齢者人口はピークを迎え、出生率は減少する中で、的確な目標の設定と、事業運営に関して柔軟にかつ迅速な対応が求められます。
潮風園発足当時は、ご利用者の環境及び労働環境が、今ふり返れば随分と幼稚であったと思います。施設の拡大と共に職員の教育、技術の習得に加えて働く環境の改善と働く意識の改善を地道に進めたことにより、介護事業においては高い評価をいただくまでに、保育事業においては当初の定員60名から現在105名の定員に対し20%近い多くの児童が通園している状況は保育に対しても高い評価を戴いたと、感謝と同時に今後の保育に大きな責任を感じております。
今までの実績に慢心することなく、新しい時代に優先する課題を取り上げ、その課題を乗り越えることによって、支援を必要とする方々のお役に立てるよう、今後とも全職員一丸となって一層の努力を続ける決意であります。
令和5年6月 理事長 矢野 旬一
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